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あなたの楽器をよりよく響かせる一番簡単な方法 The Easiest Way to Make Your Instrument Sound Good

alexander technique violin

 これは私のモダン・バイオリンの写真です。

このバイオリンを最初に弾いたのは私で、それから他に弾いた人は殆どいません。そうだとしたら、私たちの関係は一際特別なものだと思うかもしれませんね。けれど、本当は全てのバイオリニストが自分のバイオリンと一際特別な関係を築いているんです。

私は自分のバイオリンが大好きですが、春からずっと弾いていませんでした。その頃から私が演奏するのはすべてバロック・バイオリンだったんです。そういうわけで、、、12月6日に資金集めのイベントで演奏する招待を受けた時は、お返事を躊躇ったのですが、結局はお引き受けしました。

ということは、私のバイオリンを壁から降ろす時が来たということです(そう。楽器を壁にかけてるんです。ケースにしまってるより、こうしておいた方が側を通った時に弾いてみようという気になりますから)…そして練習です!!

火曜日に、私はバイオリンを取り上げるとタイスの瞑想曲をいきなり弾き始めました。私のお気に入りの曲で、イベントで演奏すると申し出ていた曲です。普段は、暫く楽器を触れていない後でも自分がどれほど上手く弾けるのかということに私自身驚かされるのですが、この時は何もかも上手くいかなくて、どれも間違っているように感じられて、間違っているように聴こえました。まったく酷くて、すぐにうんざりしてしまいました。何とかしようとする時間も忍耐も持ち合わせていませんでしたから、2分ほど弾いたところで止めてしまいました。その時の私の状態を考えたら、取り敢えずこれはとても良い決断でした!

今日になって、12月6日はすぐに迫っていると気がついて私は別のアプローチを取ることを決心しました。音楽にいきなり飛び込むのではなくて(普段はこれがとても上手くいくのです)まず、私の恋人であるこの楽器ともう一度繋がることに少し時間をかけることにしました。私たちが、長い間離れていてお互いのことがもう殆ど分からなくなった他人のようではなく、親しいパートナーとしてこの計画に取り組めるように。

私たちの関係に注意を払うということが何故そんなに重要なのでしょう?自分の楽器を人間に例えて、私たちが上手くいっているかどうかを話すなんて、ちょっと変ですよね?

変なことだろうとなかろうと、音楽を奏でるということは全て、関係性を築くということなのですーそのあらゆる面において。音楽を奏でることで、関係性に関わらないものは何一つありません。

音楽家として、私の第一の関係性は自分自身の肉体—精神—私自身の一番の楽器である自己との間にあります。これこそ、最初に注意を払うべき関係性です。私は自分自身との正しい関係性に入る必要があったのです。自分の楽器と健全な関係を持つために、私のバイオリンに近づく前から、ウォーミングアップして、私の存在自体とチューニングが合っていなくてはいけませんでした。

今日は、火曜日よりもこのことにより良く気がついていましたから、私はまず横になって建設的休息の体勢をとり、自分が休んでいる間、お腹の上で自分の楽器を静かに休ませました(建設的休息を行う方法について具体的な指示を添えた、8ページの文書については、私の以前の記事をご覧ください)。

10-15分くらい横たわって、私はただ自分の楽器と一緒に存在していることに、感謝と共に注意を払っていました。私は自分自身と楽器に、一緒になって、自分自身と楽器のそれぞれの部分との関係性に、それからバイオリンと弓の間の関係性に気付くための時間とスペースをあげたのです。

この楽器は共にあるために作られたのです。弓のないバイオリンはあまり役に立ちませんし、バイオリンのない弓は音を発することができません。一組のバイオリンと弓があってもそれを弾くバイオリニストがいなければ役に立ちません。だから、私はこの三つの楽器全てが美しくデザインされているということを認めて、それに感謝しました。私は音楽が間もなく生まれてくる空間と沈黙に注意を払いました。

楽器に手を置いて、様々な表面と触れ合って、それらが一緒になって共鳴し、音を奏でる様子を考えました。

しばらくの間、焦らずに、私の注意を私のバイオリンと弓の関係性を愛することに向けていました。一度に一つずつ、そして両方同時に。私自身と繋がりながらーそしてゆっくりと立ち上がって演奏しました。

なんという違いでしょう。

私のバイオリンは私の肩の上に優しく乗っかって、その間に私の弓はバイオリンを撫で、私の腕は空気の支えの上を漂って、私の弓のストロークはまるで柔らかいバターの中に沈んでいくようでした。その関係性は調和に満ちていて、そこに無理強いはありませんでした。

楽器は暖かさと安らかさを帯びて反応すると歌い、タイスの瞑想曲は私自身の肉体ー精神ー自己の中で、そしてバイオリンと弓の中で、本当の瞑想になりました。

必死に働きかける必要もなく、力で強いる必要もなく、試したり、考え込んだり、苛ついたり、何が完璧に働いていないのかということに過度に注目する必要もありませんでした。音楽の美しさが、ただ自然に、感謝の心の大地から立ち上がってきたのです。バイオリンと弓は共にあるために作られたのです。そして、美しく響くためにデザインされているのです。私の仕事はただその自然なデザインを讃え、敬うことなのです。私が私自身を讃え、敬うのと同じように。

私が自分自身と自分の楽器に時間とスペースをーそしてあらゆるものが花ひらくために必要としている愛情をー与えればいつでも、音楽は自らを奏でだしてくれます。そして何もかもが容易くなるのです。

今日はそれほど長い時間練習しませんでした。私の筋肉はまだそれに慣れていなくてすぐに私が疲れ切ってしまいましたから。けれど、一曲を通して弾きましたし、その全ての瞬間を楽しむことができました。

これこそが私が費やす時間に見合う価値のある練習です。そして、望ましい結果をもたらしてくれる練習なのです。これこそ、私が次にバイオリンの側を通り過ぎる時に、楽器を壁から降ろすことが楽しみになる練習なのです。

これこそ、私が求めている繋がりで、私はコンサートの間この繋がりを大きく広げていくのです。私のピアニストとピアノ、そして観客の全員を、美しく調和に満ちた関係の中にある私自身の個人的な三重奏に招待しながら。

 これが私が音楽家である理由なんです。

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